第832(2013年5月22日号)

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本日今後の株価についての増田俊男の「目からウロコのインターネット・セミナー」発信!

ニッケイ平均2万円!?

NY、ニッケイ、欧州株式市場が連日高値を更新して来ると、一体どこまで株価は上がるのだろうということで「ニッケイ平均株価は2万円を突破するのか?」が話題になっている。平均株価を、1万8千円とか2万円とか数字を上げて予測すること自体、私を含め経済学、市場経済学上専門的では無くプロの話し。その意味ではマスコミの言う市場の専門家と言うアナリストや評論家は「専門家ではない」が市場のプロとして市場の景況感に果たす役割は大きい。市場予測は誰にも分からないので当たれば「まぐれ」で外れても「当たりまえ」。
そして相場の上げ下げの結果の理由説明はすべて「後付け」である。私は可能な限りの情報を頭脳にインプットし、「感」を頼りに予想する場合が多いので専門家からはほど遠い存在である。なんとなく「怖い気」がしてハワイの不動産を全部売った数カ月後不動産も株価も大暴落したことを経験している。「ニッケイが2万円を超すか越さない」についての答えを出すにはNY市場もニッケイも世界の株価を決定付けているのは「金融緩和量」であると言う事実が前提になる。ニッケイ2万円の答えの為に私の頭脳にインプットする必要情報は「FRBは2008年9月から第一次(QE1)、第二次(QE2)、第三次(QE3)に渡り今日まで量的金融緩和を続け、本年9月から緩和量を減らす予定であること」。日銀はFRBに約5年遅れて本年4月4日から経済規模からすればFRBの約3倍の量の「異次元金融緩和」を今後2年間継続するという事実である。株価は毎月緩和される金融緩和量で上げているのであって景気が後退していない限り実体経済の情報が良くても悪くても株価にはプラス材料にされる。従って日米経済の回復がたとえ遅くても回復傾向である限り、また金融緩和が続いている限り、「押目待ちに押目無し」である。


NYダウはQE3までの緩和の結果2007年10月の最高値14,200ドル台を本年になって突破し、今や最高値から1,000ドル以上も上げている。一方ニッケイ平均は2007年6月の高値18,200円台にはまだ3,000円の開きがある。NYは9月に実施されると見られるFRBの緩和量削減で大きく下げるのは間違いない。一方日銀は黒田異次元金融緩和が始まったばかりで今後2年間異常緩和を続ける。アメリカが5年5か月かけて2007年の最高値を突破したのを日本が2年で同年の高値18,200円台に追い付く為には日銀はFRBの3倍の緩和量が必要と考えたのかも知れない。私は9月にFRBが現在の月額$85 billion(約8兆5千億円)を50%減らすと見ている。そうなれば一気にドル高、円安が加速、NYダウは暴落に見舞われる。しかしニッケイへの影響は日銀緩和続行と円安加速で緩和されるので下落は僅かにとどまり、直ぐに切り返し年内18,000円をうかがうと見ている。昨年から「2013年は15,000円、2014年は18,000円」とプロとして数字の予測をしてきたが、黒田異次元金融緩和の「異常性」が故に「2013年18,000円、2014年20,000円」と訂正しなければならなくなった。

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