ニッケイ平均が1,143.28円下げた昨日5月23日、「元の木阿弥」、「一から出直し」と「ここ一番！」（No.334とNo.335）に書き、またネット・セミナーでも話した。
これで「まともな相場に戻った」ということである。


私は4月から一貫して「利益確定」をアドバイスし、ニッケイ平均が5月になって14,000円を抜き15,000円台に突入してきた時から、アメリカでは5月は「売り逃げの月」と言われるが、日本は「様子見の月」で「買いの月では無い」と言い続けてきた。
読者から「先生、どうやら今月NYもニッケイも下がる気配はありませんね」と嘲笑まがいのご指摘やご質問をいただいたが、私は「まだ5月は終わっていませんよ」と答えた。


5月から株価について本誌で何を述べてきたか振り返って見よう：
5月8日、、「御破算で願いましては」となって大暴落が来る、、5月10日、、「ラスベガスでも勝っている時に止められる人か勝てる人」と言って利益確定を勧めた。5月17日、、「今後NYは15,300ドルから14,500ドルに、ニッケイは15,200円から14,700円に下がるだろう」と予測した。
ところがNYもニッケイも一向に下がらず、5月22日（暴落の前日）「押目待ちに押目無し」と言ったとたん、23日に大暴落となった。
私は一貫して「まだ買うべきではない、買いの時期は私がアドバイスするからお待ちください」と言い続けている。
昨日私が17日に予想した14,700円以下の14,483.98円にまで下がったが、「ここ一番！」の読者には昨日「買いのタイミングはFRBのバーナンキ議長とNYその他の連銀総裁発言を待った方がいい」、今後のNYの下げ具合を見ましょうと伝えたが、今日アドバイスを訂正する。
NYはまだしぶとく高値を維持しているので、本来ならニッケイの買いはNYの大調整の終了を待つところだが、外人の買い圧力が強いので、NYの下げ止まりを待っていられないだろう。従って今日が買い場。


昨年11月からニッケイは約80%も上げているのにNYは約25％しか上げていない。
6カ月で見ればニッケイが過熱だがNYは過熱とは言えない。
「小冊子」（Vol.46）で述べている通り、5年5カ月で見ればNY株価は2007年10月の高値を1,000ドルも超えているので過熱だが、ニッケイは暴落前の平均株価でさえ同年7月の高値18,200円台に3,000円も下の水準だから決して過熱とは言えない。
ニッケイが今年に入って約40％も急騰したのは明らかにアベノミクスに対する過剰期待。
僅か1日で一気に過熱分を飛ばし、新たに2007年の高値18,200円台を目指すことになる。
短期過熱のニッケイに比べて長期過熱のNYはニッケイのように1日で1,000ドルの下げとはいかないが、これから何回かの中暴落（150−200ドル程度）を繰り返しながら私の予想スタート・ライン14,500ドルに戻るだろう。
NYが下げ止まるまでニッケイの上げは待てないので今日が買い時。
意外と15,000円回復は早いがNYの下げが待っているので15,000円から上は以前のようなスピードは無くなる。


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