チューリッヒ発
現在チューリッヒは午前8時である。
昨日は世界経済全般にわたる意見交換であったが、今日はいわば欧州の世界経済戦略が議論される。私の立場は日本でもアメリカでもなく「世界のマスダ」という立場になっている。
協賛を賜った本誌読者の皆様へ数日中にCDと今回の会議の要約をお送りすることになっている。
昨日も話題の中心になったのは「現在のアメリカ経済の見方」であった。
2008年の10%台の失業率が6.7%に下がり、2013年第4四半期の消費者ローンは$241 billion(約24兆円)伸び、自動車ローンだけでも$18 billion(1.8兆円)の伸びで2007年以来最高を記録。また同期の住宅ローンの伸びは$152 billion(約15兆円)であった。ローンの滞納率も前期に比べ下がっている。こうした状況は「消費者の景況感」が改善されたことによるものだが、消費者や投資家の景況感や経済の見方と「アメリカ経済の真実」とは大きくかい離している。
そこにはアメリカ経済の真実を知った上でFRBやホワイトハウスにアメリカ経済を演出させているインテリジェンス(頭脳)がある。
今回の「小冊子」(Vol.54)は「アメリカ経済のベールを剥ぐ」と題し真っ裸のアメリカ経済を明らかにすることにします。
ご期待下さい。
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