第1017号(2015年10月7日号)

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「見えるモノ」は「見えないモノ」で決まる

国境なき医師団の病院が米空軍によって爆撃された映像や爆撃した米軍機、爆撃を指示した指揮官、ロケット弾の引き金を引いた軍人は音入りの映像で見ることが出来る。米軍機には病院、米軍や同盟軍施設など攻撃禁止施設等地点が明示され攻撃目標になることは絶対にない。米国防長官は「誤爆」を認め厳正な調査をするというが、「見えない真実」は「見えない人」によって創られた。
「見えない人」によって攻撃された病院が非攻撃ポイントから外され、攻撃目標にされた。それは「オバマ政権は国防総省(Pentagon) と中央情報局(CIA)と対立関係にある」という事実から明らかである。オバマ大統領はPentagonとCIAがアメリカの軍産複合体の傀儡であり、9/11から始まった中東戦争は軍産複合体の利益の為であったことを大統領になる前から知っていた。だからオバマ大統領は就任早々全米軍の中東からの撤退を決めたのである。2005年CIAとPentagonの支援によりイラク北部で組織されたIS(イスラム国)はCIAの軍事・経済支援で中東最大の超過激軍事組織になりシリア、イラク、イエメン等ロシアのバックでイランが支援するシーア派国(アメリカの同盟国サウジ等有志連合スンニ派国群の敵)に攻撃を掛け、イランはシーア派民兵軍をシリア、イラク等へ送り込みISと対抗してきた。オバマ大統領はCIAとPentagonがISを使ってシリア内戦と中東内戦(シーア派とスンニ派)を激化させているのは軍産複合体の武器市場拡大以外の何物でもないことを百も承知していたので中東で戦闘を拡大(武器市場拡大)しているIS撲滅しかないと考えCNNを使ってISの非人道的映像を世界中に流し国際社会を味方につけ米軍に「IS撲滅」を命令したのである。私もCapitol Hillsの防衛会議で見たことがあるが、CIAと米軍は軍事監視衛星、ドローンとスパイ活動でISの動きは秒単位で把握している。だから米軍にとって「IS撲滅は3日仕事」であることを我々アドバイザーたちは誰でも知っているし、イランもロシアも知っている。米軍がISを空爆する前にCIAがISに空爆地点を連絡するのでいくら米軍が空爆しても何の効果もなくオバマ大統領のIS撲滅命令後今日の1年半でISの勢力範囲は中東全土に拡大。
そこで業を煮やしたオバマ大統領は10月2日の国連総会の前にプーチン大統領に電話でシリア内戦終結に協力を求めたのである。(プーチン大統領はそうなることは3月に知らされていたので準備完了していた)「ロシア軍はISだけでなくアメリカが支援している他の軍事組織も攻撃している」とオバマ大統領はロシア軍の行動を非難しているが、イラン核合意(7月14日)で対イラン経済制裁を解くことでイランの中東軍事活動を支援し、さらにロシア(とイラン)にIS撲滅を頼んだことの言い訳に過ぎない。ロシア軍の空爆とシーア派民兵とイラン正規軍の地上軍の連携でISは2カ月以内に壊滅する。IS壊滅後の中東はアサド政権存続で、イランとロシア主導でシリア、イラクを含めたシーア派が制し、これにアメリカ支援、サウジ主導のスンニ派有志連合が対抗する新しい中東覇権抗争体制となる。軍産複合体の傀儡CIAとPentagonは米軍の中東撤退(兵器需要縮小)を阻止するためロシア空爆予定地域に米軍の一部を移動しアメリカ兵がロシア空軍に惨殺された映像を作るはずである。(真珠湾攻撃の際老朽船に残されて殺された米兵2,200名の映像が国民世論を対日戦争に駆り立てたのと同じ)米空軍の国境なき医師団攻撃で国際非難の真っただ中でアメリカを最悪の事態に陥れた方がロシア軍によるアメリカ兵惨殺の映像効果は飛躍的に大きくなり、オバマ大統領の米軍中東撤退などとんでもないということになる。小国の内戦より中東二分の大戦のほうが武器市場は大きくなる。オバマ大統領と言えども「死の商人」(戦争商人)には無力であるということ。
今回の「小冊子」(Vol.73)では上記のように「全く見えない観点」から「世界の心臓と血管」の通貨戦争を描くことにした。



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