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1084号(2016年6月29日号)国会議員号 | |||||
安倍内閣の実力 7月10日の参院選に向けて与野党論戦を繰り広げているが、有権者としては国民と国家に「口先だけではなく」、「本当に」責任を持てる政党を選ぶ必要がある。 国民にとって最も関心が大きかった「消費税延期」について検証してみよう。 安倍首相は先の延期の際、「次回(2017年4月)の延期は絶対にない」と公約していた。 前回延期の場合は「経済状況によっては」という条件が付いていたので延期出来たが、今回は無条件だから単なるファンダメンタルの良し悪しでは不十分だから「リーマンショック危機」なる「不測の事態」を持ち出したのである。 しかし誰の目にも「こじつけ」としか映らなかった。 いくら2008年リーマンショック前の経済指標が今日に似ていると言っても7年前から毎年約500兆円規模の国内総生産を積み重ねてきた今日と比較するのは子供と大人を同じ物差しで測るようなもの。 全くの「ギミック」(ゴマカシ)であった。 「リーマンで行きましょう」(ゴマカシましょう)と安倍首相に進言し、段執ったのは今井直哉内閣総理大臣秘書官である。 今井氏は新アベノミクス三本の矢の「一億総活躍社会」のスローガンの名付け親でもある。 「リーマンで行きましょう」と言っても何も起こらなければ安倍首相の「ゴマカシ」が浮き彫りになるから首相にとって大きな賭けであった。 2005年頃私がパリ(フランス)はRitz Paris Hotelで小規模の講演会を行った時今井氏はブラッセル(欧州連合本部所在地)からわざわざ車で来られた。 その時の名刺には日本機械輸出組合ブラッセル事務所所長と記されていた。 今井氏は通産官僚として当たり障りのない肩書で警戒されることなく欧州連合内部に深く食い込んでいた。 6月23日、日本も世界も「リーマンショック並みの大暴落」に見舞われた。 今井氏は参院選前に安倍首相を誘い込んだ「リーマンショックで行きましょう」の賭けに勝った。 いや勝つことは決まっていたのである。 明日どころか今日さえ知らない野党。 参院選の候補者は与党しかいないことを知るべきである。 (与党の候補者はリーマンショック・消費税延期の裏話を自慢話にすべし) |
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