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1109号(2016年9月28日号) | |||||
私はトランプを勝たせることが出来る! 自家用機や豪華クルーザーを持て余している一握りのエリートの富は日増しに増え、99%の国民の貧困度は増すばかりだ。 今やアメリカの国民69%の蓄え(預金)はゼロ、内30%のポケットには1ドル(100円)もない、正に文無しである。 アメリカの国民が現状にうんざりしているのは当然である。 トランプ候補のクリントン候補に対する攻撃で最も国民にアピールするのは、クリントン氏を含む今までの政治家が今日のアメリカを作ったという下り。 トランプ氏は、アメリカは他国、他民族から奪われ続けていると言う。 メキシコとの国境に壁を作り犯罪の流入を防ぎ、アメリカが守っている日本をはじめとする国にコストを100%払わせ、世界の警察官などとんでもない、世界一高い法人税を現在の半分以下に下げて中国など世界に奪われているビジネスをアメリカに取り戻す、TPPは言うまでもなく、現行のNAFTA(北米自由貿易協定:アメリカ・カナダ・メキシコの自由貿易協定)はアメリカの企業を破たんに追い込んでいる、中東の混乱やIS(イスラム国)の生みの親はクリントン候補だ、、などと過激な発言を繰り返し、大受けしている。 トランプ氏が主張する数々の主張が国民受けしているうちはいいが、昨日のように内外何億人の目の前で議論すると知識と経験不足が目立ち人気が色褪せる。 トランプ候補が経験、知識豊富なクリントン候補に勝つためには小泉純一郎を見習えばいいのである。国民受けする数々の主張をいちいち議論するのではなく、すべての主張を包含する「お経の文句」を作り上げればいい。 「痛みなくして改革なし、改革なくして成長なし」!小泉はこの連呼で総選挙に勝ち、74件に及ぶ法案をアッと言う間に国会承認、ブッシュ大統領の対日要求通り、お年寄りの貯金箱を壊して中身をアメリカのハゲタカに差し出すような郵政民営化、構造改革の名のもとに規制で守られてきた日本の聖域産業へのアメリカ参入を許した。 今私は関係している共和党系シンクタンクを通してトランプ氏に「お経の文句」を与えることになった。 「11月8日の選挙は大統領選ではない。Amerixit(アメリジット)か否かを決める国民投票である」と叫ぶ、、、これぞマスコミ好みの戦略である。 過去の政治からの離脱、奪われるアメリカからの離脱、日本のような競争相手を利する世界の警察官からの離脱、クリントンが作った中東のMess(混乱)からの離脱、クリントンのような名門(エリート)政治からの離脱。 選挙直前に、「Amerixit(アメリジット)なくして Great America(偉大なアメリカ)なし」!と叫び回れば勝てる。 数々の主張をどうするかなど権力を握ってから考えても遅くはない。 これが「勝つ政治」である。 今アメリカも世界も行き詰まりScrap(破壊)しなくてはならなくなっている。 トランプはMr. Scrapである。 ★「世界大転換期特集」(Vol.82)お申込み、詳細はこちらをご覧下さい。 |
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