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平成28年度一覧
1118号(2016年11月8日号)
「資本の意志」(主幹増田俊男、創刊2000年4月)
巻頭エッセー「ソロバン片手にお経を読む」。


今日のマネー経済に大きな影響を与えているデリバティブのような新型金融取引が話題になっているが、実は日本ではとうの昔、江戸時代の米相場にさかのぼる。今日、日本がマネーゲームでアメリカに遅れをとっているのは日本人の独創性や能力でアメリカに劣るからではない。日本人は実は人類の歴史上はじめて共産国家を完成させた民族だからである。勿論日本は一度も共産国家を目指したことはない。アメリカが作成した憲法の基に国家も企業も幾多の民主主義を行いながら、自由主義をベースにした世界第二の資本主義大国になっている。アメリカと同様の制度の基に資本主義を成長させてきた日本。それが何故か日本は、1991年たった70年の歴史で崩壊してしまった共産主義が夢に見たあの理想の国になったのだ。平等を過度にまで価値観として、競争システムの中で談合をし、抜け駆けをしないでみんなの手柄にしながら戦い、Conflicts of interests(利害対立の原理)の感性無き競争をしながら不思議な資本主義を作り上げた日本。高度なマネー経済とは、「資本の意志」(最小資本、最短時間で最大の利益を挙げる)に徹することが本質。日本は談合が儲かるのか、喧嘩が儲かるのか、今日だけでいいのか、明日はどうでもいいのか、あまり儲からなくても大手を振って大通りを歩くのがいいのか、隠れて大儲けに走るべきか、今日本人は迷っている。マネーマゲームで日本が遅れているのは迷いのためである。
お経を読むため、つまり他人に、他国に尽くすために大儲けをするのだと決心がつけば、アメリカなど新参者だ。迷うことはない!新参者に「ソロバン片手にお経を読む」を教えてやることこそ大事なのだ。
この本がそんなことに役立つことを期待している。

以上は「資本の意志」創刊号の主幹としての私のメッセージであった。
読んでみると懐かしいが、今なお新しく又真実でもある。

今や「金がモノを言う時代」。
本日発送の「小冊子」(Vol.83)で世界の通貨(ドル)の自由裁量権を持つFRB(連邦準備理事会)の100%株主の「ユダヤ資本の意志」を克明に解説した。
世界のカネの支配者の意志が分かれば新米大統領はおろか、明日の世界が手に取るようにわかる。


本日発送開始!
「市場を襲う異常気象の真実」(Vol.83)お申込み、詳細はこちらをご覧下さい。

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