第618号(2010年12月10日号)

増田俊男事務所 http://chokugen.com
携帯サイト http://mobile.chokugen.com/

毎度の出来レース、朝鮮半島Conflict(対立)
北朝鮮軍事攻撃後間髪入れず始まった米韓軍事合同演習

11月23日に北朝鮮が韓国に武力行使した夜オバマ大統領と韓国の李大統領は電話会話をした。その翌日(ワシントン時間)午前10時24分オバマ大統領は米韓合同軍事演習のため朝鮮海峡に空母艦隊を派遣した。
又ソウルの米軍司令部は日本を母港にしているUSS George Washington空母艦隊も参加させると発表。オバマ大統領は米韓軍事同盟の一層の強化を主張、11月28日から12月1日まで続いた米韓合同軍事演習は過去に例を見ない大規模なものであった。実戦さながらの映像が世界に流され「米軍のアジア覇権ここにあり」との印象が広くアジアに広まった。また韓国では連日北朝鮮への報復を求めるデモが続いている。

中国の軍事力増強

アメリカが財政難で軍事予算を削減している時中国は毎年二桁のピッチで軍拡を進めている。また近年中国は日本に対しては尖閣諸島、またフィリピンや他のアジア諸国との領海問題を起こすなど経済力を背景にしながら領土拡大の野心をあらわにしている。アメリカは中国の軍事力の太平洋への進出を傍観する以外になかったのである。

アメリカの利益にタイムリーな北朝鮮

2007年に北朝鮮が日本海に向けてミサイル発射を行い、また2008年に核実験を行った時、私は「北朝鮮はアメリカの利益の代表である」と述べたことがある。2007年日本とアメリカは太平洋に日米ミサイル迎撃基地を建設するためにアメリカが日本に要求していた金額(10年間で5兆円)を巡って対立していた。
日本にとっては膨大な負担金額の他に中国への配慮があった。
しかし北朝鮮が日本海にミサイルを発射すると日本はあっさり米案に合意した。2008年麻生外務大臣は沖縄米軍海兵隊のグアム移転でアメリカからの1兆円規模の要求に対して4,000億円に下げるよう要求したため交渉は暗礁に乗り上げていた。そうした時、北朝鮮が核実験を行うやいなやあっという間に日本はアメリカ案に合意した。だから私は北朝鮮はアメリカの利益代表と決めつけたのである。
さて、では今回の北朝鮮の韓国攻撃はどうであろうか。
それは今中国がアメリカに6カ国協議開催の打診をしている事実が答えである。
つまり中国は、アメリカの韓国との軍事演習に名を借りたアジアにおける軍事プレゼンスに対抗出来ず6カ国協議で事態を収拾せざるを得なくなったのである。つまり中国のアジアにおける軍事力拡大にストップがかかったのである。
ところで賢明なる読者の皆様、11月23日北朝鮮が軍事行動を起こした翌日米韓軍事合同演習が行われた事実を不審に思いませんか。
映像で見た大規模な軍事演習がいきなり一夜で準備できると思いますか。
実は米韓両軍は6月から着々と準備をしていて、いよいよ明日から行動に移せることになった正にその前日に北朝鮮が韓国を攻撃したのである。
地に落ちかかったアメリカのアジアの軍事覇権を元に戻すきっかけを作ったのは誰であるかおわかりいただけたと思います。
*これから起きる新事実をもっともっと知りたい方は、近々発売の「小冊子」Vol.19をご参考下さい。





増田俊男の「ここ一番!」大好評配信中!購読者拡大中!
「ここ一番!」はここ一番のタイミングにアドバイスをお送りする
増田俊男のニュース・レター。
「投資家の友」として親しまれています。
「危ないところを救ってくれてありがとう」、
「儲かってます!」などなど好評です。
読者の特権としてご質問に増田が即答します。
お問合せは、椛搏c俊男事務所 TEL:03-3955-6686
お申込みは、こちら




*増田俊男のプライベート・コンサルティング【面談・電話・FAX・e-mail】のご案内。

 お問い合わせは、増田俊男事務所 (03‐3955-6686)まで



「時事直言」の文章および文中記事の引用ご希望の方は、事前に増田俊男事務所(TEL 03‐3955-6686)までお知らせ下さい。


前へ 平成22年度 次号へ
株式会社増田俊男事務所
FAX:03-3955-6466
e-mail : info@chokugen.com