第620号(2010年12月17日号)

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心から「御礼」申し上げます。

先ずは、時事直言の読者の皆様の温かいご協力をいただきましたことを心から「御礼」申し上げます。大勢のご協力者の皆様から、来年は必ず「講演会をしてください」とのご希望をいたただきました。
来年出来るだけ早い時期に講演会を開催したいと思います。


さて、市場の動きをタイムリーにお送りしている「ここ一番!」に「債権市場よ、さようなら、株式市場よ、こんにちは」と書いて、今後の世界資金の流れについて述べた。最近NYの株価は上昇を続けているが、主な理由は「明るい経済見通し」である。特に明るいニュースは消費の伸びが続いてきたこと。
アメリカの世帯は「宵越しの金は持たない」のが習性であったが、ここのところ世帯の貯蓄性向(可処分所得中貯蓄に回す割合)は6%台になっている。これはアメリカの歴史始まって以来の高水準である。
私は以前から「アメリカ人の貯蓄性向は異常な高さになっているが、やがて爆発する」と述べてきた。爆発とは貯蓄金が堰を切ったように消費と投資に向かうという意味である。貯蓄性向の高さの最大の理由は「失業率の高さ(9.8%)にある。「アメリカ経済は好況に向かっているのに何故失業率が下がらないのか」については今発売中の「小冊子」に、読者が驚く本当の理由を説明してある。


今週の火曜日(アメリカ時間)FRB(連邦準備理事会)で11月3日のFOMC(連邦公開市場理事会)で決めた通り毎月$75 billion (約6300億円)のペースで来年6月末までに総額600 billion(約49兆円)分の国債を買い続けることが確認された。ところが同火曜日、実効金利は0.2%上昇、10月7日から1.1%上昇して3.47%になった。企業の借入や住宅のモーゲージ金利は政府の借入金利に従う。11月11日4.17%であった一流企業借入金利は火曜日には4.62%まで跳ね上がった。


昨日米議会で今月末に期限が来るブッシュ政権時の減税法をさらに2年延長することが決まったので今後2年間に新たに$858 billion(約71兆円)の赤字国債を発行することになるが(CBO-議会予算局の推定)、金利上昇で政府借入コストが上がるのでアメリカの財政赤字はさらに増大化する。
これからのドル価もNY株価もアメリカの財政悪化状況と景気好転の板挟みになりながら方向が決まってくる。
詳しくは、今発売中の「小冊子」Vol.19をご参照ください。




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