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平成28年度一覧
1098号(2016年8月22日号)
終戦記念日に我思い、決断する 

終戦から71年経った今、第二次大戦の敗戦とは何であったのか、今の日本は何か、そしてこれから我々は何をすべきか。終戦記念日にあたって冷静に自覚する必要があると思い、何時もよりページ数の多い直言を書くことになった。
1945年8月14日、日本は連合国に無条件降伏、天皇陛下の玉音放送、「、、堪えがたきを堪え、忍びがたきを忍び、もって万世のために太平を開かんと欲す、、」の後の翌日8月15日をもって日本の主権はGHQ(連合国総司令部)に移管された。玉音放送の最後の部分に「よろしく挙国一家、子孫、相伝え、よく神州の不滅を信じ、任重くして道遠きをおもい、総力を将来の建設に傾け、道義を篤くし、志操を固くし、誓って国体の精華を発揚し、世界の進運に遅れざらんことを欲す」(現代文)とある。
日本の主権者代表マッカーサー元帥の草案、俗に言うマッカーサー憲法が国会で討論され、異議もあったが反対すれば天皇を戦争犯罪人にすると脅迫されていたことから吉田内閣の下で承認、GHQ主権下の1947年4月28日今日の日本国憲法が発布された。マッカーサー憲法に貫かれた三原則は、神聖にして犯すべからざる天皇を「人間天皇」に変えたが基本的人権を与えることなく国民と国家の「象徴天皇」にした。又国民の生命と財産の安全を自ら保障する主権を剥奪、「専守防衛」を旨とする「戦争放棄」の憲法第九条を義務付けた。さらに「封建制廃止」の名のもとに「財閥解体」と「農地解放」の名のもとに共産主義的私有財産の分配を強行した。
天皇は万世一系、神聖な存在であり、国民は天皇のお写真を住まいの高所にお飾りして敬っていた。日本では天皇は人間と法を超越した崇高な存在であった。
マッカーサーは日本の国民が天皇を崇拝し続け、天皇が玉音放送で欲されたようになることを恐れた。法を超えた天皇に国民が傾倒すれば日本が国粋主義的方向へ走り再びアメリカの脅威になると危惧したのであった。天皇が玉音放送で国民に望まれたように日本人が責任、道義と節操を重んじる国民から成る国体の精華を誇れるようになって世界の尊敬を集めることを嫌ったのである。
マッカーサーが人間天皇制で天皇を法の下に縛ったのは日本の文化、伝統と民族性を骨抜きにするためであった。しかし日本は国際取り決めを相手国が破っても決して日本から違反をしない世界で唯一の国になり、国民は大震災や不幸な災害に遭っても秩序正しく互いに助け合う世にも珍しい民族であることを世界に示し続けている。そして又内村航平選手や400メートルリレーの山縣、飯塚、桐生、ケンブリッジ選手達はRioオリンピックで、日本人は努力と知恵の極限を極め最高位を達成してなお謙虚な美しい民族であることを世界に示した。
政治的に対立している(いや対立させられていると言うべき)中国からの観光客は500万人以上になりなお増え続けている。そして中国観光客の90%以上がまた日本に来たいと言う。世界中に「日本大好き」が日増しに広がっている。
日本人の民族性を抹殺する為のマッカーサーの人間天皇制と教育プロパガンダの意図は全く大失敗に終わったのである。
憲法第九条の戦争放棄の目的は、別に定めた日米安保との関係で、日本の安全をアメリカに委ねることで日本に主権を認めないことであった。国民の生命と財産の安全保障は国家の存在価値である。その国家の存在価値をアメリカに委ねさせることで日本をアメリカに従属させる狙いがあった。また日米安保は極東の安全保障の為とは言え、同条約第五条で日本の行政管区内におけるアメリカ軍の軍事行動の自由を保障している。沖縄はもとより日本全国に存在する米軍基地はアメリカ合衆国の憲法下にあり治外法権。日本の主権が全く及ばない米軍基地が日本国中に50か所以上もあると言うことは、日本はアメリカ軍に占領されていると言うことである。戦後71年になるが戦勝国アメリカの軍隊は日本を占領したままなのである。「戦後は終わった」(戦後のアメリカの対日支配の時代は終わった)などと言うのはアメリカ発のプロパガンダである。
日本の官僚が対米従属をすべての指針にしているのを見ればマッカーサーの憲法第九条と日米安保を手段とした対日政治支配の意図は大成功している。

封建制度の廃止とは身分制度の廃止、農地解放、財閥解体、民主制の徹底を意味する。戦前の支配層(持てる者)の解体と支配層の資産の被支配層への分配である。私の岡山の実家もすべての田地田畑を働いていた農民に平等に分配した。マッカーサーは共産党指導者で殺人を犯し明白な証拠から殺人罪が確定していた者や投獄されていた左翼思想家や活動家をすべて釈放、一方で戦争を煽った新聞社等報道機関の経営者と幹部を処分し、自由にした左翼分子に切り替えた。今日の日本の左翼主導のマスコミの生みの親はマッカーサーである。
マッカーサーは「平等」を最重要とする民主教育を教育基本法の名のもとに徹底した。100メートル競走で早い走者も遅い走者もゴールの前で並んで一斉にテープを切る光景を今でも目にすることがあるが、日本人の才能を去勢することを目的としたマッカーサー教育指針の名残である。ところが日本は先端産業をはじめハイテク技術、自動車産業等は天皇陛下がお望みの通り出遅れることなく世界を席巻した。マッカーサーは、マスコミを左翼化し、かつアメリカのプロパガンダの手先にしたこと並びに前述の官僚の対米従属化においては大成功をおさめた。創った者には創った物をどうするかの自由裁量権がある。
日本の憲法、官僚体制、マスコミ体制、民主教育制度はマッカーサー(アメリカ)が日本を支配する目的で作った日本の構造であるから日本は日本の国体を改正したり解体することは出来ない。国体に関する限り日本はいまだに戦後のままであり、日本人は戦後の日本を変えることは出来ない!
アメリカに作られた日本を変えることが出来るのはアメリカだけである。

ところが21世紀になり、アメリカは死活問題である安全保障の為に日本を支配することが出来なくなってきた!
日本の各地に米軍基地を置いて日本を占領下に置いていることがアメリカの安全保障上危険になってきた。中国の軍事力は2030年にはアメリアと肩を並べ、中国の国内総生産(GDP)は2020年にアメリカを抜く。「二国間の軍事力と経済力が拮抗すると二国は戦争をする」という歴史的事実がある。
この事実は、いかなる政治的、経済的、道義的、人道的配慮をもってしても避け難い。アメリカが衰退する大国で中国は飛躍する大国である以上、アメリカは自らの安全保障最優先の為何としても対中戦争だけは避けなくてはならない。
習近平が主席になって以来、米大統領安全保障補佐官スーザン・ライスが中心になって進めて来た米中両国の運命共同体的合意がある。米中でアジア・太平洋の覇権を共有するG2(米中二大国)合意である。合意には条件があり、(公表されていないが)アメリカは沖縄をはじめ日本全土から2020年から2026年までに米軍を撤退することになっている。(私は防衛会議等で確証済み)
又アメリカは中国の人民元市場拡大のためのシルクロード計画(一帯一路)に対抗するTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を断念することになっている。
アメリカは「日中間の問題は二国間で解決する」を原則にしているので、人民解放軍の(中国が自国領域と主張する)尖閣諸島占拠を阻止しないことも米中で合意している。(国務院トップから得た情報)正に日本を生贄にしたG2である。
アメリカはG2合意による新たな米中関係構築の為日本が再軍備をしてアメリカ依存から自主的安全保障政策に切り替え、中国と対峙することを望んでいる。
最近バイデン米副大統領が「日本の憲法はアメリカが作った」と公言したが、口を滑らしたのではない。外務省は慌てて「現行憲法は国会で何度も審議して決めた」と言い、まるで日本が作った憲法だと言わんばかりの事実無根の言い訳をした。憲法は主権者が作ることは小学生でも知っている。日本の主権がまだGHQ(マッカーサー)にあった1947年に作られた憲法はバイデン米副大統領の公言の通り「マッカーサー憲法」である。日本の官僚にはバイデン発言が十分配慮した上での「歴史的発言」であることが分かっていないようだ。バイデン副大統領は、「アメリカが作った憲法はアメリカしか変えられないが、安倍君、もし君が望むなら変えてもいい、いや早く変えなさい」と言うメッセージなのである。実にアメリカらしい対日メッセージだと私は感心したものだ。世界の前でこういう会話が交わせない日本の官僚も政治家も困ったものだが、黒人に白人になれと言うほうが間違っているのだから批判する気は毛頭ない。しかし読者は日本人として真実を知っておくべきだ。
さて本来日本は日本を変えられないのにアメリカの許可で変えることが出来るようになった。そうかと言って憲法第九条を変えて再軍備をすればアメリカと中国の思う壺で日本は中国への生贄になる。再軍備をしなければ日本は自動的に中国の属国になり台湾同様中国の国土地理院発行の地図の一部に組み込まれる。人民解放軍はすでに尖閣諸島占領作戦の実行段階、米軍撤退後は沖縄を占領することも決定済み。このままだと安倍内閣は憲法改正、再軍備で自衛隊を軍隊にして日本軍の最高司令官になるが、一体中国人民解放軍とどう戦うのであろうか。
私はアメリカに広島・長崎原爆投下の謝罪を求める運動を2000年から今日までやってきた。又原住ハワイアンと共にアメリカのハワイ不法侵略の謝罪運動を展開して、クリントン大統領に原住ハワイアンに公式謝罪をさせるまでこぎつけた経験がある。私は客観的に勝ち目のない対中戦争に勝って日本を救済する戦略を「歴史から学んだ」。
日露戦争で一体誰が世界最強のバルチック艦隊とナポレオンに勝ったコザック騎兵隊の伝統を持つ世界最強のロシア陸軍に、まだ近代戦争見習い中の日本軍が勝てるなどと思っただろうか。第一日本にはロシアと戦争する資金がなかったではないか。しかし「事実は小説より奇なり」で日本は勝った!
ユダヤ資本からの軍資金と正確なロシア軍とロシア経済情報を入手出来たから勝てたのである。第二次戦争で日本が連合軍に大敗したのはユダヤ資本と手を切ってユダヤ人を大量殺害したドイツ(ヒットラー)と手を組んだからだ。
私には日本と中国の軍事力が一対十であっても勝てる戦略がある。
日露戦争より日中戦争のほうが容易である。勝って日本人の誇りを取り戻し、かつ中国13億人が自ら活性化する為に中国を民主化したい。
これこそ私の言う「資本の意志」でありユダヤ資本の意志でもある。
戦略の中身は言えないが、仮に人民解放軍の半分以上が日本軍の味方になると考えれば私の戦略のイメージが沸いて来るのではないか。
資本と情報を武器にすればどんな小国でも大国に勝てるのである。
ワシントンDCの防衛会議でも私の進言は(たまに)役に立っている。
1946年私が8歳の時、母はマッカーサー司令部の秘書室で働いていた。
ある夏の日、岡山の田舎から母に会いに東京へ来た時母は私をマッカーサー元帥に会わせてくれた。マッカーサーは野球のグローブのような大きな固い手を私の頭の上に置いて、「トシオ君、日本は戦争に負けたが、何時か勝つ時が来るよ」と言われたのをどうしても忘れることが出来ない。マッカーサーは第二次大戦終結から71年後の今日を知っていたのだろうか。
私は「日本をあるべき形にし、天皇のお望みの通り世界に誇る国体を再現すると同時に中国13億人の民衆を救う為に出来ることをしたい」と思っている。
日中同盟こそOne Worldへの最短距離であると私もユダヤ資本も知っている。私の命を創った創造主(神)に日本が世界の盟主になるまで長生き出来るようお願いしている。
終戦71年に当たり私の思うこと、私の決意を述べさせていただいた。
皆様のご多幸をお祈りします。

なお、日本人として私に(日中戦争の作戦以外のことで)ご感想やお聞きになりたいことがありましたらご遠慮なくご連絡下さい。
又ご協賛下さった皆様へ「特別レポート」No.2、「時代の変化の活用法」を数日中に発信します。
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